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民医連新聞

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第16次 辺野古連帯支援行動 平和活動の大切さを再確認 小川正志(全日本民医連・国民運動部)

  全日本民医連は一月二三~二五日、第一六次辺野古支援連帯行動を行いました。参加は吉田万三副会長を団長に、二五県連から五五人。昨年四月の第一五次行動 中、故・束原進副会長を水難事故で亡くし、全日本民医連では原因を全力で究明、再発防止策をとりました。遺族からの「早期の行動再開」の要請を受け、九カ 月ぶりに行動を再開しました。

 那覇空港に降りるとすぐに戦闘機の爆音が響き、横の人と会話ができず、地元のバス運転手も耳をふさいでいました。
 米軍基地見学に向かう車窓には「広大な基地」と「狭い地域にひしめき合う住宅」。早くも沖縄の現状を見せつけられた参加者の一人は「怒りがこみ上げてきた」と話しました。

教訓を生かして

 二日目の午前、東村高江でヘリパッド建設に反対する座り込み行動。今回が初めての参加でした。
 向かう車中、山田義勝・沖縄県連事務次長にヘリパッドの機能や爆音被害、たたかいの経過を話してもらいました。
 到着後、座り込みを続ける現地の人に「若い人がたくさん来てくれて心強い。高江のたたかいを全国に知らせてほしい」と、歓迎されました。村民の一割が参 加し、二四時間座り込みを続けていることに参加者は、感銘を受けました。またポスターやDVDをもらい、各事業所での学習、多くの人に広げることを約束し ました。
 午後は辺野古に移動、新基地建設予定地を海上から視察。美しい自然を破壊する基地計画に怒りをかきたてられました。
 ここは第一五次行動で事故が起きた場所です。「事故の教訓を生かし、故・束原副会長の平和と辺野古の自然を守り抜く遺志を継ぐ」との決意を込め、吉田団長が献花を行いました。

活動を広げたい

 三日目は戦跡巡り。今年一月に二人の重傷者を出した不発弾の爆発現場を見学しました。ガイドの金城吉光さん(沖縄協同病院)は「二五〇キロ爆弾が爆発。爆風で数百メートル先の特養の窓ガラスが割れた」と説明。爆発力に参加者は驚きを隠せませんでした。
 ひめゆり資料館では、元ひめゆり学徒隊の人から生なましい証言を聞きました。その後、野戦病院となった「アブチラガマ」を見学。「自分の手も見えない暗 さの中で、医薬品もほとんどなく、精神的にも追いつめられた日本軍と潜むガマ(洞穴)は、想像を絶する過酷な状況だった」との説明に、参加者は「戦争の恐 ろしさを実感した」と話し合いました。
 今行動も現地のたたかいに連帯することや沖縄戦の実相に迫る重要なとりくみになりました。
 参加者の主な感想では「今回学んだことを事業所で報告したい」「行動すれば変えることができると思った」「日常の忙しさを理由に目を背けていた。周りの 職員とともに平和活動を広げていきたい」などでした。「参加して成長した」という感想が多数寄せられました。

(民医連新聞 第1446号 2009年2月16日)